中小企業庁が2026年4月に公表した「2026年版中小企業白書」によると、「原価の把握は不要」と判断している中小事業者は17.9%に達しています。「原価を把握していない(できていない)」を合わせると、原価管理を実施していない中小事業者は相当数に上ります。原価を把握していない企業は適切な価格設定・値上げ交渉・コスト削減の優先付けができず、価格転嫁の失敗や利益の消失につながります。
調査概要
中小企業庁が2026年4月24日に閣議決定・公表した「2026年版中小企業白書」の分析結果です。中小事業者の原価管理の実態を調査しています。「原価の把握は不要と判断している」事業者:17.9%。原価管理の重要性:中小企業白書2026は、原価管理と付加価値向上の相関を分析しており、原価把握ができている企業ほど価格転嫁・コスト削減・利益率の改善が進んでいることを示しています。原価管理未実施の問題:①適切な価格設定ができない、②どのコストを削減すべきか判断できない、③値上げ交渉の根拠データがない。
ひとことで言うと?
「原価が分からない」状態で経営しているのは、「残高が分からない」状態で家計を管理するようなものです。何が黒字で何が赤字かが見えない状態では、値上げもコスト削減も「勘」に頼ることになります。17.9%が「不要と判断している」のは、過去の慣行・「昔からこうやってきた」という感覚・「計算が面倒」という心理的ハードルなど様々な理由があります。しかし原材料費・エネルギー費・人件費が急上昇している今の時代に、原価把握なしでの経営は利益の消失を「見えないまま」進行させるリスクを抱えています。
インパクトデータ:「原価把握は不要」判断の中小事業者 17.9%(2026年)
2026年版中小企業白書によると、「原価の把握は不要」と判断している中小事業者は17.9%(約6社に1社)です。原価管理を実施している企業は価格転嫁交渉や収益改善の効果を実感している割合が高く、把握しない事業者との経営力格差が広がっています。特に多品種少量・カスタム品の製造業では原価不明による赤字受注のリスクが高くなります。
このデータをプレゼンで使うには?
①誰に向けて話すか②次のスライドで何を話すか、を入力するだけで、このインパクトデータを使ったプレゼン冒頭のトークスクリプトを生成AIに作ってもらうためのプロンプトが自動生成されます。生成されたプロンプトをそのままChatGPTやClaudeなどに貼り付けてください。
よくある質問
Q. 中小事業者が原価管理を始めるにはどのようなステップを踏めばよいですか?
A. まず「変動費」(材料費・外注費など売上に比例するコスト)と「固定費」(家賃・人件費・リース料)を分けることから始めます。次に「1件あたりの材料費+直接人件費(作業時間×時間単価)」を計算すると最低限の原価把握が完成します。ExcelかGoogleスプレッドシートで十分対応できます。
Q. 原価を把握することで価格転嫁交渉がどのように変わりますか?
A. 原価を把握していると「このコストが◯円上がった」という数字で交渉できるため、相手も判断材料を持てます。把握していない場合は「値上げしてほしい」という要請になり交渉が長引きます。原価の文書化は価格転嫁交渉の最も強力な武器になります。
Q. このデータはどこから取得できますか?
A. 中小企業庁が2026年4月24日に公表した「2026年版中小企業白書」から取得できます。中小企業庁のウェブサイト(chusho.meti.go.jp)からPDFとHTML版が公開されています。
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