JIPDECの企業IT利活用動向調査2026によると、AI活用企業のうち「経営企画・意思決定支援」で「期待以上の効果が出ている」と回答した企業が27.8%でした(2026年1月調査・AI活用企業を母数)。市場分析・競合調査・事業計画シミュレーションへのAI活用が、経営層の意思決定サイクルを大幅に短縮しています。
調査概要
JIPDECが2026年に公表した「企業IT利活用動向調査2026(AI活用編)」の結果です。AI活用企業(AI活用経験ある企業を母数)に対して、業務領域別のAI活用効果(「期待以上」「期待通り」「期待以下」)を調査しています。「経営企画・意思決定支援」での「期待以上の効果が出ている」割合:27.8%(全業務中第2位)。「顧客対応・サポート業務」(29.1%・第1位)に次ぐ高い効果実感率であり、AIによる意思決定支援の実用化が進んでいることを示しています。
ひとことで言うと?
「経営判断はトップが直感で行うもの」から「AIが整理したデータを見てトップが判断するもの」へ──この変化を27.8%の企業が実感しています。市場調査のレポート作成に2週間かかっていたものが2日に短縮され、競合他社の動向・規制変化・消費者トレンドをAIでリアルタイムに把握し、「決断の先送り」が減った。AIは「経営者の仕事を奪う」のではなく、「経営者が本来の意思決定に集中できる環境を作る」ツールとして機能しています。
インパクトデータ:経営企画AI「期待以上の効果」27.8%(2026年)
業務別AI活用の「期待以上の効果」割合(AI活用企業を母数):①顧客対応・サポート業務 29.1%、②経営企画・意思決定支援 27.8%。全業務で「期待以上+期待通り」60%超え。経営企画・意思決定支援でのAI活用ユースケース:①市場調査・業界レポートの生成・要約(生成AI活用)、②競合他社の動向分析(ウェブスクレイピング+AI分析)、③財務データの異常検知・予測(予測AI活用)、④事業計画シミュレーション(シナリオ別シミュレーションの自動化)、⑤経営会議の議事録自動生成・アクション項目の自動抽出。参考:AIガバナンスで強化が必要な領域「人間の最終判断確保」(同調査)35.3%(R48にて投稿済み)。
このデータをプレゼンで使うには?
①誰に向けて話すか②次のスライドで何を話すか、を入力するだけで、このインパクトデータを使ったプレゼン冒頭のトークスクリプトを生成AIに作ってもらうためのプロンプトが自動生成されます。生成されたプロンプトをそのままChatGPTやClaudeなどに貼り付けてください。
よくある質問
Q. 経営企画業務でのAI活用で最も効果が高かったユースケースを教えてください。
A. 経営企画でAI導入効果が高いと報告されているユースケースTop5:①市場調査レポートの自動生成:生成AIを使い、競合・市場規模・消費者動向の調査を1〜2日に短縮(従来2〜3週間)。②財務予測・異常検知:過去の財務データからパターンを学習し、売上・コスト異常を早期に検知。③KPIダッシュボードの自動解釈:「なぜこの数字になったか」の解説テキストを自動生成し、経営会議の準備を効率化。④M&A・提携候補のスクリーニング:公開情報を基に候補企業の自動評価・ランキング。⑤戦略文書のドラフト作成:事業計画・プレゼン資料の初稿を生成AIが作成→人間が戦略・判断部分を付加。特に①と⑤は今すぐ取り組めるコスパの高い活用法です。
Q. AIに経営判断を任せることのリスクは何ですか?どこまでAIに依存してよいですか?
A. AIと経営判断の境界線(リスク管理の原則):①AIは「補佐」であり「判断者」ではない:AIの提案を最終的に承認・却下するのは必ず人間(経営者・取締役)である必要があります。EU AI法では一定の規模・影響度の意思決定にAIを使う場合、人間による監督義務を課しています。②AIのバイアスと学習データの限界:過去データを学習するAIは「過去に起きなかった事象(黒い白鳥)」を予測できません。③説明責任:株主・ステークホルダーへの説明が必要な意思決定(M&A・大規模投資)は、AIの論理だけでなく人間の価値判断・倫理的判断が不可欠です。④個人情報・機密情報の取り扱い:外部AIサービスに社内の財務データ・顧客データを入力することは情報漏えいリスクがあります(オンプレミス版・エンタープライズ版の選択が重要)。「AIで処理→人間が判断」という分業体制を確立することが現時点でのベストプラクティスです。
Q. このデータはどこから取得できますか?
A. JIPDECが2026年に公表した「企業IT利活用動向調査2026(AI活用編)」から取得できます。JIPDECのウェブサイト(jipdec.or.jp)から調査結果の概要が公開されています。
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