スマホ、14年で49%→92%。推移が示す家庭の「主役端末」交代の全記録

スマホ、14年で49%→92%のグラフ 定点観測

スマートフォンの世帯保有率は2025年に91.8%、パソコンは64.4%(総務省)。2017年に両者の順位が入れ替わり、差は27.4ポイントまで開いた。

調査概要

グラフ①:スマートフォン世帯保有率の推移(2012〜2025年)
毎年更新:この記事は「定点観測」シリーズです。統計の最新値が公表されるたびに、同じURLで更新します(最終更新:2026年7月)
スマートフォンを保有する世帯の割合
2012年〜2025年(14年間)|総務省 通信利用動向調査(世帯編)
→ 14年でほぼ倍増、9割を超えて飽和へ
100%80%60%40%20%0% 49.5% 91.8% 20122014201620182020202220242025 スマートフォン世帯保有率(総務省 通信利用動向調査)

スマートフォンを保有する世帯は、2012年の49.5%から2025年には91.8%へと14年間でほぼ倍増した。前半(2012〜2019年)はほぼ一直線に伸び、2020年以降は9割前後の飽和圏に入っている。もはや「スマホがある家庭」は、電気や水道に近い前提条件になった。

この14年の上昇の裏側で、静かに下がり続けた端末がある。パソコンだ。2つの線が入れ替わった瞬間を、次のグラフで拡大する。

グラフ②:逆転の瞬間をズームイン(2015〜2019年)
2017年——スマートフォンがパソコンを追い抜いた
2015年〜2019年|縦軸60〜85%(この区間を拡大表示)|総務省 通信利用動向調査(世帯編)
→ 2017年、2本の線が交差した
85%80%75%70%65%60% 72.0% 71.8% 75.1% 79.2% 83.4% 76.8% 73.0% 72.5% 74.0% 69.1% 2017年、主役が交代した 2015年2016年2017年2018年2019年 スマートフォン パソコン

2016年まではパソコン(73.0%)がスマートフォン(71.8%)をわずかに上回っていた。それが2017年、スマートフォン75.1%・パソコン72.5%で順位が入れ替わった。以降、2本の線が再び交わることはなく、差は開き続けている。

2017年に何が起きていたか

劇的な事件があったわけではない。格安SIMの普及でスマホの保有コストが下がり、動画・決済・SNSと「スマホで足りる」用途が広がった一方、家庭でパソコンを開く理由が年々減っていった。テレワークや電子契約のような「外圧型」の急変ではなく、生活の重心が少しずつ移動して起きた「自然交代」である点が、このシリーズの他の記事との大きな違いだ。

広告
グラフ③:14年のフル比較——交代は一度きり、差は開き続ける
スマートフォンとパソコンの世帯保有率の推移
2012年〜2025年(14年間)|総務省 通信利用動向調査(世帯編・同一調査)
→ 差は27.4ポイントへ。もう戻らない
100%80%60%40%20%0% 49.5% 75.8% 2017年 交代 91.8% 64.4% 差 27.4pt 20122014201620182020202220242025 スマートフォン パソコン

14年をフルで重ねると、この交代が一時的な逆転ではないことがわかる。スマートフォンは+42.3ポイント、パソコンは−11.4ポイント。2017年の交代以降、差は毎年広がり続け、2025年には27.4ポイントに達した。パソコンは2013年の81.7%をピークに、12年かけて64.4%まで下がっている。

重要なのは、パソコンが「消えていく」わけではないことだ。3世帯に2世帯には今もPCがある。ただしその役割は「家庭の情報の入口」から「仕事・学習・制作のための道具」へ変わった。入口の座は、完全にスマートフォンへ移った。

このグラフの正しい読み方

2本の線は「普及」と「役割の縮小」を同時に描いている。BtoCのサービス設計で「まずPCサイトを作り、スマホ対応はその後」という発想は、この14年の推移と逆行している。一方でPC保有64.4%という数字は、確定申告・年末調整・オンライン手続きなど「たまの複雑な作業」の受け皿がまだ各家庭にあることも示す。設計の主役はスマホ、複雑な作業の逃げ道としてPC——この使い分けが現在の標準である。

データ一覧:スマートフォンとパソコンの世帯保有率の推移(2012〜2025年)
出典:総務省 通信利用動向調査
スマートフォンパソコン
2012年49.5%75.8%
2013年62.6%81.7%
2014年64.2%78.0%
2015年72.0%76.8%
2016年71.8%73.0%
2017年75.1%72.5%
2018年79.2%74.0%
2019年83.4%69.1%
2020年86.8%70.1%
2021年88.6%69.8%
2022年90.1%69.0%
2023年90.6%65.3%
2024年90.5%66.4%
2025年91.8%64.4%

※2017年にスマートフォンがパソコンを逆転。

先を読む
2025年——スマホ91.8%・パソコン64.4%。差は27.4ポイント。

スマートフォンは9割超で飽和しており、今後の変化は保有率ではなく「5G化・買い替えサイクル・スマホ完結できる手続きの範囲」に移る。注目はパソコンの下げ止まりだ。直近も低下傾向が続くが、テレワークと在宅学習がPCの最後の砦になっており、60%前後で下げ止まるのか、それとも割り込むのか——次回調査(2027年公表)の観測ポイントである。

このデータをプレゼンで使うには
ターゲット:BtoCサービス企画・マーケティング・Web制作・DX推進
SCENE 01|サービス・サイト設計の方針決定
「スマホファースト」を数字で正当化する
「世帯のスマホ保有率は91.8%、パソコンは64.4%です。2017年に主役が交代してから差は開く一方で、入口の設計はスマホ基準が唯一の正解になっています。」
SCENE 02|市場・トレンド解説
「自然交代」の実例として引用する
「スマホとPCの交代には、コロナのような外圧がありませんでした。生活の重心が静かに移り、気づけば入れ替わっていた——顧客の行動変化は、劇的な事件がなくても起こります。」
SCENE 03|高齢者・非スマホ層向けの企画
「残り8%」と「PC 64%」を根拠にする
「スマホがない世帯はまだ8%あり、PCのみの世帯も残ります。公共性の高いサービスでは、スマホ前提にしつつ代替経路を残す設計が必要です。」
生成AIでグラフを生成する
ChatGPT、Gemini、Copilot、Claudeなどに下のプロンプトをそのまま貼り付けるだけで、同じ2系列グラフが自動で生成されます。
以下のデータをもとに2系列の折れ線グラフを作成してください。 【データ】 年, スマートフォン世帯保有率, パソコン世帯保有率 2012年, 49.5%, 75.8% 2013年, 62.6%, 81.7% 2014年, 64.2%, 78.0% 2015年, 72.0%, 76.8%
… (14年分の全データ・グラフ仕様・出典・注記を含む全文)

※出典:総務省「通信利用動向調査」(世帯編)各年版。2025年の値は令和7年調査(2026年5月29日公表)。調査時点は各年8月末(一部年度は9月)。グラフ②のみ縦軸を60〜85%に拡大して表示している。

よくある質問
スマートフォンの世帯保有率は今何%ですか?
総務省「通信利用動向調査」(世帯編・令和7年調査=2026年5月公表)によると、スマートフォンを保有する世帯は91.8%です。2012年の49.5%から14年間でほぼ倍増し、2020年以降は9割前後の飽和圏に入っています。
スマートフォンがパソコンを逆転したのはいつですか?
2017年です。2016年まではパソコン(73.0%)がスマートフォン(71.8%)をわずかに上回っていましたが、2017年にスマートフォン75.1%・パソコン72.5%で順位が入れ替わりました。以降、差は開き続け、2025年には27.4ポイント差になっています。
パソコンの世帯保有率はどこまで下がっていますか?
2025年時点で64.4%です。ピークだった2013年の81.7%から12年間で約17ポイント低下しました。ただし今も3世帯に2世帯にはパソコンがあり、役割が「家庭の情報の入口」から「仕事・学習・複雑な作業のための道具」へ変わったと読むのが適切です。
グラフ作成プロンプト
あと5秒でコピーできます
プロンプト(そのまま生成AIに貼り付けてください)
グラフ画像
グラフプレビュー
あと5秒でダウンロードできます
📎 引用・転載について

本記事のグラフ・数値・データ表は、出典として本記事へのリンク(「出典:DataSlide」+記事URL)を明記いただければ、ブログ・資料・SNS等で自由に転載いただけます。事前連絡は不要です。

広告
タイトルとURLをコピーしました