QR・電子マネー決済、3年で38%→46%。推移が示す「クレカ一強」に迫る第二の財布

QR・電子マネー決済、3年で38%→46%のグラフ 定点観測

ネット購入時に電子マネー(QRコード決済等)で支払う人は2025年に45.8%。クレジットカードは79.7%で最多のまま、両者の差は3年で38.2ポイントから33.9ポイントに縮小した(総務省)。

調査概要

グラフ①:電子マネー決済の利用率の推移(2023〜2025年)
毎年更新:この記事は「定点観測」シリーズです。統計の最新値が公表されるたびに、同じURLで更新します(最終更新:2026年7月)
ネット購入時に電子マネー(QRコード決済・Suica等)で支払う人の割合
2023年〜2025年(各年8月末時点)|インターネットで商品等を購入した15歳以上(2025年:n=20,386)・複数回答|総務省 通信利用動向調査(世帯編)
→ 3年で+7.3ポイント。5割が目前に
100%80%60%40%20%0% 38.5% 43.5% 45.8% 2023年2024年2025年 電子マネー(QRコード決済・Suica等)での支払い(総務省 通信利用動向調査)

インターネットで商品を購入する人のうち、電子マネー(QRコード決済・Suica等)で支払う人は、2023年の38.5%から2025年には45.8%へと3年で7.3ポイント上昇した。ネットで買い物をする人の半分近くが、クレジットカード番号を打ち込む代わりに、スマホの決済アプリで払うようになっている。

伸びが最も大きかったのは2024年——次のグラフでその1年を拡大する。

グラフ②:急変点ズームイン(2023〜2024年)
2024年——電子マネー決済が1年で5.0ポイント伸びた
2023年〜2024年|グラフ①と同スケール(縦軸0〜100%)
→ 決済アプリが「たまに使う」から「いつもの支払い」へ
100%80%60%40%20%0% 38.5% 43.5% 1年で +5.0ポイント ポイント還元競争・タッチ決済の浸透 少額決済がカード入力からアプリへ移った 2023年2024年 4割弱▲ 一気に4割半ばへ

2024年、電子マネー決済の利用率は1年で5.0ポイント伸びた。決済アプリ各社のポイント還元競争が続き、コンビニや飲食店で日常化したQRコード決済が、そのままネットの支払いにも広がった年である。「実店舗で使い慣れた支払い方法をネットでも選ぶ」という自然な流れが数字に表れている。

なぜ電子マネーが伸びるのか

クレジットカードに不満があるからではない。カード番号を入力する手間がなく、残高やポイントがアプリで見え、少額でも心理的な抵抗が小さい——「楽で、見えて、怖くない」の3点が、日常の少額決済から電子マネーを定着させた。実店舗で作られた習慣がネットに持ち込まれる、生活起点の普及パターンである。

広告
グラフ③:クレジットカードとの差は毎年縮んでいる
ネット購入時の決済手段:クレジットカードと電子マネーの推移
2023年〜2025年|インターネットで商品等を購入した15歳以上・複数回答(併用可)|総務省 通信利用動向調査(世帯編)
→ 王者は横ばい、挑戦者は急伸。差は38pt→34ptへ
100%80%60%40%20%0% 76.7% 79.8% 38.5% 43.5% 79.7% 45.8% 差 33.9pt 2023年2024年2025年 クレジットカード 電子マネー(QRコード決済・Suica等)

クレジットカードは76.7%→79.7%と約8割で横ばいの王者であり続けている。一方、電子マネーの急伸により、両者の差は38.2ポイント(2023年)→36.3ポイント(2024年)→33.9ポイント(2025年)と毎年縮んでいる。なお本調査は複数回答であり、多くの人がクレカと電子マネーを併用している点に注意が必要だ。

つまりこれは「クレカ離れ」ではない。クレカが王座を守ったまま、その隣に電子マネーが「第二の財布」として定位置を築いた——決済の選択肢が1つ増え、シーンによって使い分けられる時代になったということである。

このグラフの正しい読み方

2本の線は「置き換え」ではなく「併存の拡大」を描いている。QRコード決済の多くはクレジットカードを紐づけてチャージ・支払いをしており、電子マネーの伸びはカード会社にとっても取扱高の増加につながる。対立軸で読むより、「ユーザーとの接点がカード番号入力から決済アプリへ移っている」と読むのが実務的に正しい。ECサイトにとっては、QR・ID決済への対応が『あれば便利』から『ないと離脱要因』に変わりつつあることを意味する。

データ一覧:ネット購入時の決済手段の推移(2023〜2025年)
出典:総務省 通信利用動向調査
クレジットカード電子マネー(QR等)コンビニ支払い
2023年76.7%38.5%34.7%
2024年79.8%43.5%33.7%
2025年79.7%45.8%35.2%

※インターネットで商品等を購入した15歳以上・複数回答のため合計は100%を超える。

先を読む
2025年——クレカ79.7%・電子マネー45.8%。差は33.9ポイント。

年2〜5ポイントの伸びが続けば、電子マネーは2〜3年で5割を超える計算になる。クレカは8割で飽和しており、今後縮まる差は「電子マネー側の伸び」で決まる。次の観測点は2つ——電子マネーが50%の大台に乗る時期と、コンビニ支払い(35.2%)を含めた「カード以外」の選択肢がどこまで日常化するか。決済の主戦場は、カードの枚数ではなくスマホの中のアプリの並び順に移っている。

このデータをプレゼンで使うには
ターゲット:EC事業・決済サービス・小売DX・マーケティング
SCENE 01|ECサイトの決済手段拡充の稟議
「QR対応は少数派向けではない」と示す
「ネット購入者の45.8%がすでに電子マネーで支払っています。3年で7ポイント伸びており、QR・ID決済がないことはカゴ落ちの直接要因になりつつあります。」
SCENE 02|決済・フィンテック市場の解説
「併存の拡大」構造を正しく伝える
「クレカは8割で横ばいの王者のまま、電子マネーが46%まで伸びました。置き換えではなく併用の拡大——接点がカード番号からアプリへ移っているのが本質です。」
SCENE 03|経営報告・トレンド共有
「差が縮む」ことをひとことで
「クレカと電子マネーの差は38ポイント→34ポイントへ、毎年確実に縮んでいます。数年後の標準を見据えた決済設計が必要です。」
生成AIでグラフを生成する
ChatGPT、Gemini、Copilot、Claudeなどに下のプロンプトをそのまま貼り付けるだけで、同じ2系列グラフが自動で生成されます。
以下のデータをもとに2系列の折れ線グラフを作成してください。 【データ】 年, クレジットカード, 電子マネー(QRコード決済・Suica等) 2023年, 76.7%, 38.5% 2024年, 79.8%, 43.5% 2025年, 79.7%, 45.8%
… (グラフ仕様・出典・注記を含む全文)

※出典:総務省「令和7年通信利用動向調査」世帯編報告書 図表5-14(2026年5月29日公表)。母数はインターネットで商品・サービスを購入した15歳以上(2025年:n=20,386)。複数回答のため各手段の合計は100%を超える。調査時点は各年8月末。

よくある質問
ネット購入で電子マネー決済を使う人はどのくらいいますか?
総務省「令和7年通信利用動向調査」(2026年5月公表)によると、インターネットで商品等を購入した人のうち電子マネー(QRコード決済・Suica等)で支払う人は45.8%です。2023年の38.5%から3年で7.3ポイント上昇し、5割が目前に迫っています。
クレジットカード決済は減っているのですか?
減っていません。クレジットカードは76.7%→79.8%→79.7%と約8割で横ばいを保つ最多の決済手段です。本調査は複数回答(併用可)のため、電子マネーの急伸は「クレカ離れ」ではなく「併用の拡大」を意味します。両者の差は38.2ポイントから33.9ポイントへ毎年縮んでいます。
このデータの出典と対象はどこですか?
総務省「令和7年通信利用動向調査」世帯編の図表5-14(2026年5月29日公表)です。母数はインターネットで商品・サービスを購入した15歳以上(2025年:n=20,386)で、複数回答のため各手段の合計は100%を超えます。
グラフ作成プロンプト
あと5秒でコピーできます
プロンプト(そのまま生成AIに貼り付けてください)
グラフ画像
グラフプレビュー
あと5秒でダウンロードできます
📎 引用・転載について

本記事のグラフ・数値・データ表は、出典として本記事へのリンク(「出典:DataSlide」+記事URL)を明記いただければ、ブログ・資料・SNS等で自由に転載いただけます。事前連絡は不要です。

広告
タイトルとURLをコピーしました