JIPDECが2026年4月に公表した「企業IT利活用動向調査2026」(n=1,107)によると、プライバシー保護技術(PETs)のうち「匿名化」の内容を詳しく知っている企業は32.1%で、前回調査の26.7%から5.4ポイント上昇しました。秘密計算・差分プライバシー・合成データなど他のPETsも軒並み認知度が上がっており、「データを使わない」から「保護しながら使う」への転換が進んでいます。
調査概要
JIPDECが2026年4月15日に公表した「企業IT利活用動向調査2026」(調査時期:2026年1月・有効回答1,107社)をもとにした分析結果です。PETs(プライバシー保護技術)の認知度で「技術の内容を詳しく知っている」の割合(2026年調査):匿名化32.1%(前回26.7%)・秘密計算30.3%(同29.7%)・差分プライバシー26.5%(同23.2%)・合成データ25.2%(同21.8%)・ゼロ知識証明24.7%(同20.4%)・連合学習24.1%(同20.0%)。
ひとことで言うと?
PETs(Privacy-Enhancing Technologies)は、個人データを保護しながら分析・活用するための技術群です。生成AIの業務利用が広がるなか、「個人情報が含まれるデータはAIに入れられない」という壁に多くの企業がぶつかっています。その解決策——匿名化してから使う、暗号化したまま計算する(秘密計算)、本物そっくりの人工データを作る(合成データ)——への注目が、全技術で認知度上昇という形で表れています。データ活用とプライバシー保護は対立ではなく、技術で両立する時代に入りました。
インパクトデータ:匿名化の認知32.1%・全PETsで認知度上昇(2026年調査・JIPDEC)
JIPDECの調査によると、最も認知が進む「匿名化」でも内容を詳しく知る企業は32.1%で、3社に1社にとどまります。ただし前回調査からの伸び(+5.4ポイント)は大きく、「ある程度知っている」を合わせると69.0%に達します。連合学習(20.0%→24.1%)・ゼロ知識証明(20.4%→24.7%)といった先端技術も上昇しており、生成AI・データ利活用の進展が学習の動機になっているとみられます。プライバシーテック関連の提案では「関心は急上昇中だが、詳しく知る企業はまだ3割」という市場の入口段階を示す数字として使えます。
このデータをプレゼンで使うには?
①誰に向けて話すか②次のスライドで何を話すか、を入力するだけで、このインパクトデータを使ったプレゼン冒頭のトークスクリプトを生成AIに作ってもらうためのプロンプトが自動生成されます。生成されたプロンプトをそのままChatGPTやClaudeなどに貼り付けてください。
よくある質問
Q. PETs(プライバシー保護技術)とは何ですか?
A. PETs(Privacy-Enhancing Technologies)は、個人データのプライバシーを保護しながらデータの分析・活用を可能にする技術の総称です。代表的なものに①匿名化(個人を特定できないよう加工)、②秘密計算(暗号化したまま計算)、③差分プライバシー(統計にノイズを加え個人を守る)、④合成データ(実データの特徴を再現した人工データ)、⑤ゼロ知識証明、⑥連合学習(データを集めずにAIを学習)があります。
Q. 企業のPETs認知度はどのくらいですか?
A. JIPDEC「企業IT利活用動向調査2026」(2026年4月公表・n=1,107)によると、「技術の内容を詳しく知っている」の割合は匿名化32.1%・秘密計算30.3%・差分プライバシー26.5%・合成データ25.2%・ゼロ知識証明24.7%・連合学習24.1%です。いずれも前回調査から上昇しており、生成AIの普及に伴い「保護しながら使う」技術への関心が高まっています。
Q. このデータはどこから取得できますか?
A. JIPDECが2026年4月15日に公表した「企業IT利活用動向調査2026」の集計結果資料(Q6_10:プライバシー保護技術(PETs)の認知度)から取得できます。JIPDECの公式サイトで集計結果PDFが公開されています。
本記事のグラフ・数値・データ表は、出典として本記事へのリンク(「出典:DataSlide」+記事URL)を明記いただければ、ブログ・資料・SNS等で自由に転載いただけます。事前連絡は不要です。


