JIPDECの企業IT利活用動向調査2026によると、組織全体のプライバシー責任者(CPO相当)を任命している企業は39.3%です(2026年1月調査・n=1,107社)。プライバシー関連法制の強化・個人情報漏えい事故による企業リスクの拡大を背景に、プライバシーガバナンスの中心人物として専任・兼任の責任者を設置する企業が増加していますが、依然として6割超が未設置の状態です。
調査概要
JIPDECが2026年に公表した「企業IT利活用動向調査2026(プライバシー/個人情報保護に対する取り組み編)」の結果です。国内企業1,107社を対象にプライバシーガバナンス体制の整備状況(責任者の任命・方針の明文化・プログラムの実施等)を調査しています。組織全体のプライバシー責任者任命:39.3%、担当役員(CPO等)の設置:29.8%、プライバシーガバナンス姿勢の明文化:35.1%。企業規模が大きいほど整備率が高く、5,000人以上では責任者任命率が67.2%に達します。
ひとことで言うと?
「個人情報は法務部が見ている」という時代から、「プライバシーは経営課題」という認識への転換が起きています。39.3%が責任者を任命した背景には、2022年の個人情報保護法改正による漏えい報告義務・罰則強化、個人情報漏えい事故による株価下落・賠償リスク、そして調達・契約先選定でのプライバシー保護体制の確認が増えてきたことがあります。欧米ではCPO(Chief Privacy Officer)が取締役会直属というケースも増えており、日本でも経営層のコミットメントが問われ始めています。
インパクトデータ:プライバシー責任者任命企業 39.3%(2026年)
プライバシー責任者任命企業:39.3%。CPO等の担当役員設置:29.8%。プライバシーガバナンス方針の明文化:35.1%。定期的なプライバシー研修の実施:27.6%。従業員規模別(プライバシー責任者任命率):5,000人以上 67.2%、1,000〜4,999人 54.8%、300〜999人 42.7%、299人以下 24.6%。業種別(高い順):情報通信業 57.3%、金融・保険業 53.4%、製造業 38.1%。責任者任命企業はデータ越境移転対応・Pマーク/ISMS認証維持・インシデント対応計画策定でも高い整備率を示しており、プライバシーガバナンスの成熟度と強く相関しています。
このデータをプレゼンで使うには?
①誰に向けて話すか②次のスライドで何を話すか、を入力するだけで、このインパクトデータを使ったプレゼン冒頭のトークスクリプトを生成AIに作ってもらうためのプロンプトが自動生成されます。生成されたプロンプトをそのままChatGPTやClaudeなどに貼り付けてください。
よくある質問
Q. プライバシー責任者(CPO)を設置するとどんなメリットがありますか?
A. ①個人情報管理の一元化と責任の明確化により、漏えいリスクが低減する、②Pマーク・ISMS認証の維持管理を効率化できる、③取引先・顧客からの「プライバシー保護の取り組み」照会に一貫した対応ができる、④法改正や規制変更への対応スピードが上がる、⑤社内教育・啓発活動を継続的に推進できる、の5つが主なメリットです。欧州GDPRでは一定規模・業種で「データ保護責任者(DPO)」の設置が義務化されており、グローバル展開企業はDPO任命が法的要件になる場合があります。
Q. 中小企業がプライバシー責任者を設置する際の現実的なアプローチは何ですか?
A. 専任のCPOを設けることが難しい中小企業では、①既存の法務・総務担当者に「プライバシー管理責任者」としての役割を兼任させる(担当者の教育・研修が必要)、②外部のプライバシー専門家(弁護士・コンサルタント)を「外部DPO」として契約する(費用は年間数十〜百万円程度)、③Pマーク取得と併せて管理責任者体制を整備するという3つのアプローチが有効です。JIPDECが提供するセミナーや相談窓口も活用できます。
Q. このデータはどこから取得できますか?
A. JIPDECが2026年に公表した「企業IT利活用動向調査2026(プライバシー/個人情報保護に対する取り組み編)」から取得できます。JIPDECのウェブサイト(jipdec.or.jp)から調査結果の概要が公開されています。
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